湘南エリアでジェラート店「The Market SE1」「イグル氷菓」を運営する料理家、新(あたらし)安夫さんと全店舗の設計を担当した建築家の木津潤平さんが10月5日、店づくりの裏側を明かす対談を公開した。
今年7月15日、ソフトクリーム専門店「イグル氷菓」大船店(横浜市栄区笠間2)をオープン。腰越のイグル氷菓(鎌倉市腰越3)がアイスキャンディー専門店で、片瀬海岸のThe Market SE1(藤沢市片瀬海岸1、0466-24-8499)がジェラート専門店であることから、同じ氷菓の流れでソフトクリーム専門店を開いたという。
木津さんは「対談のタイトルは『氷菓がつむぐ街の点と点』。新さんからの依頼で、2009(平成21)年から2021年にわたり湘南に3つのアイススイーツ店を生み出す手伝いをさせてもらった。店づくりのプロセスや、業態の選び方、地域の巻き込み方が非常にユニークで、この店の成り立ち方がこれから店づくりをする人などへのヒントになるのではと考え、対談を企画した」と話す。
対談は6000文字を超える内容で、ホンダのF1チームの専属シェフを務めていた新さんがジェラート専門店を開くに至った経緯や、木津さんが狭い店をいかに魅力的に仕上げるか腐心したことなどが語られている。新さんは「このコロナ禍の下で初めて地域の方を雇用するチャレンジや、F1時代に海外を見て回って気付いた働くことそのものへの考え方のようなものを込めた。長い内容だが、写真も多く読みやすいので目を通してみてもらえれば」と話す。
木津潤平建築設計事務所のホームページで無料公開している。