藤沢市石川に身体障がい者向けの支援施設「HABI-LIFE(ハビライフ)湘南石川」(石川2、TEL 0466-53-9976)が完成し、3月26日にオープニングセレモニーが行われた。
運営は、市内で身体障がい者や障がい児のための施設や、放課後児童クラブ、カフェなどを運営する「ハビリスデザイン」(高谷)。同社が障がい福祉サービスを提供する4つ目の施設となる。運動施設のほかに、生活介護事業所と障がい児者ヘルパー事業所も併設している。
社長の深見勝弘さんは「日中活動するための通所施設で支援をしていく中で、学校に通っている間は体を動かす機会があるが、卒業してしまうと運動する機会が極端に減ってしまうことに気付いた。車いすでも肢体が不自由でも運動できる場所をと考えて、新たに施設を作った」と話す。
車いすでも使えるフィンランド製トレーニングマシン「HUR(フー)」や、天井からつるされた2本のロープで体のさまざまな部分を支えたり、負荷を与えたりしてストレッチや筋力増強を行えるリハビリ機器「レッドコード」などを備える。運動後に汗を流せるバリアフリーの温浴場も併設している。
深見さんは「営業時間外や定休日は、健常者も使えるジムや温浴場として地域に開放したい。コロナ禍が落ち着いたら敷地内で夏祭りやバーベキューも行おうと企画している。自然に障がい者と健常者が交われる場にできたら」と思いを込める。
開所時間は10時~16時。日曜・月曜定休。祝日は営業する。対象は障がい者手帳を持つ身体障がい者。定員は20人。市内外問わず、施設から半径10キロ程度の範囲に送迎を行う。