
藤沢で8月27日から「湘南セカンドキャリア地域起業セミナー」が開始されるのを前に、7月15日、支援機関の担当者らによる情報交換会が行われた。
同セミナーは、藤沢市の市民自治推進課が公募した「ミライカナエル活動サポート事業」として実施。地域社会の課題解決などに向けた市民団体の活動をサポートする事業として採択された。藤沢市内で地域に根根差し、社会的な課題解決を目指すほか、地域支援につなげる「ソーシャルビジネス」活動の担い手を生み出すことも見据える。
セミナーでは主に、地域課題の抽出方法や、事業計画やビジネスプランの作り方などを学ぶという。
キックオフイベントとなった情報交換会には、日本政策金融公庫や湘南信用金庫、かながわ信用金庫や横浜銀行、横浜信用金庫らの金融機関と、湘南産業振興財団や藤沢市産業労働課などの支援組織や行政の担当者が参加。日本政策金融公庫の担当者が、地域課題を解決するビジネスの形態「ソーシャルビジネス」をプレゼンテーションしたほか、ソーシャルビジネスの事例として実際に鵠沼海岸で映画と本とパンの店「シネコヤ」を経営する竹中翔子さんが講演を行った。
同セミナーの事業主体者・関内イノベーションイニシアティブの治田友香社長は「地域活動に関心のある、幅広い年齢層が対象。好きなことを仕事にしたり、仕事に生きがいを求めるという選択肢以外に、生活のための仕事と、生きがいを感じるための活動は別にするという価値観もある」と話す。「具体的なビジネスプランの作成も支援するのが特徴。受講生のプランの中から1社以上の金融機関の支援を受けられる地域ビジネスを生み出したい。地域に根差し、活動したい人を発掘し、支援機関でサポートし、その体制を次年度以降につなぎたい」とも。