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茅ケ崎の主婦が開発の食器洗いクロス、発売から2年 目標の2ロール目に

食器洗いクロス「kitchen mette(キッチンメッテ)」を開発した早房あかねさん(左)と宮崎ゆき江さん

食器洗いクロス「kitchen mette(キッチンメッテ)」を開発した早房あかねさん(左)と宮崎ゆき江さん

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 2020年に茅ケ崎市在住の主婦2人が開発した食器洗いクロスの販売が8月10日、追加で生産した2ロット目に入る。

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 食器洗いクロスは「Kitchen Mette(キッチンメッテ)」。茅ケ崎市在住のバイオリニストで主婦の早房あかねさんが2009(平成21)年から手作りしてきたアクリルたわしをプロトタイプに2020年、商品化。「手作りして8年間、同じアクリルたわしを使い続けていたら夫が『このたわしはいいね』と褒めてくれた。バイオリンのレッスンに来ていた宮崎さんに話し、量産を考えた」と話す。

 量産を茅ケ崎市内の障がい者福祉施設で検討してもらったが難しく、諦めかけていたところ、ネットで和歌山の編物工場とつながり、開発に丸2年をかけて2020年、日本に10台しかない「日本製ラッシェル経編機」によって手製のアクリルたわしの機能性を再現した編みのアクリルたわしの量産に成功した。

 クラウドファンディングで先行販売を行い108万円ほどを売り上げたのを皮切りに、専用ECサイトや雑貨店で販売したところ、汚れ落としの性能が口コミで広がり、7月には「ほぼ日ストア」での販売も始まった。

 初ロットで製造したのは、工場の最小ロット180メートル分の18パターン。2年間かけて売り切り、7月、2ロット目の生産にこぎ着けたという。1ロールから、プチサイズなら2000枚、Mサイズなら972枚生産できるという。

 早房さんは「バイオリニストと臨床心理士という2人が、それぞれ主婦と二足のわらじで二人三脚でやってきた。片手間では無理と言われることもあったが、『楽だから楽しくなる』を広げたい一心で、力を貸してくれる人と次々と出会い、製品を生み出し、お客さままでつながっている。さらに先に、きっといい世の中があると信じている」と思いを込める。

 価格は、プチサイズ=615円、Sサイズ=1,020円、Mサイズ=1,290円など。

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