藤沢市辻堂の自家焙煎(ばいせん)コーヒーとクラフトジンの専門店が開発したジンのリリースイベントが7月18日、開催された。
7月18日に行われた「BARISTA GIN」リリースイベントの様子
オリジナルのジン「BARISTA GIN(バリスタジン)」を開発したのは2020年にオープンした「cafe & gin mono」(藤沢市辻堂5、TEL 0466-47-6251)。店主の吉田匡(ただし)さんは18才からバリスタとして活動を始め、コーヒーやエスプレッソを提供すると共にハーブティーや紅茶や酒など、さまざまなドリンクの味わいを研究する中で、「ジン」の面白さに気付いたという。
吉田さんは「コーヒーやワインの風味をよく果実の味わいに例えるが評者の主観で伝わりづらい場合もある。ジンは、フルーツやボタニカルそのもので香りを付けるので、味わいをぶれずに伝えやすいところなどに面白みを感じた」と話す。
開発したバリスタジンはコーヒーと組み合わせたジンで、ジンのフレーバーに欠かせないジュニパーベリーという針葉樹の実のほかに、コーヒーの生豆、カスカラと呼ばれるコーヒーの果肉、レモンピール、オレンジピール、レモングラス、アンジェリカルート、ブラックペッパーの8種類で香りを付けた。
吉田さんは「新たに販売許可を取得し、生産は感性が近い千葉県館山市の蒸溜所に依頼した。店では浅いりコーヒーと合わせた『コーヒージントニック』も提供する」と話す。
ラベルのイラストは吉田さん夫妻の友人でアーティストのキムガウンさんが手がけた。キムさんは「飲んでみて、口の中で無限の変化を感じた。まるで旅をしているような味わい。ラベルにはクマとウサギが向かい合って過ごす姿を描いた。ぜひ手に取って、味わいとイラストのどちらも楽しんでほしい」と話す。
販売開始は7月26日。サイズは、750ミリリットル=6,900円、180ミリリットル=2,000円。店頭で予約を受け付けるほかインターネットでも販売する。