「第18回 湘南国際マラソン」が12月3日、大磯プリンスホテルや西湘バイパスなどを会場にして行われ、2万343人が湘南の陽光と風を受けて走破した。天候に恵まれフルマラソンがスタートした9時には心地いい海風が走るランナーを後押しした。
昨年、参加ランナーがマイボトル・マイカップを持参し給水関係のごみ削減に取り組んだ湘南国際マラソン。マイボトル実施前の2019年大会で7705キロ排出したごみが、マイボトル制度を実施した2022年大会では993キログラムに激減。87%削減に成功した。
この成果を継続するため、今大会でも、コース上では「マナーアップの呼びかけ」、最後尾でコース上のごみを拾う「エコ・ランナー」の参加、リサイクル・リユースできる「ウェアとシューズの回収」などを行い、「ごみを出さないサステナブルな大会づくり」に挑戦した。
スターターを担当したのは昨年に続き大会名誉会長の河野太郎デジタル大臣。「湘南国際マラソンから世界のマラソンを、ごみを出さないスポーツに変えていきたい」とあいさつ。号砲とともに「いってらっしゃい」の言葉が行き交う中、ランナーがスタートした。
行われたマラソン種目は、「フルマラソン」「ファンラン10キロ「ファンラン2キロ「ラン&ウオーク1.4キロの各コース。1人で、2人で、ファミリーで、グループで走る姿が湘南の海岸線を彩った。
大学の同級生3人組は助け合い励まし合って無事に完走。「この達成感は何なんでしょう。走って良かった」「昨年から走り始めたが、とにかく楽しかった」「恐らく来年も走ると思う」と話していた。やや派手めな衣装で走った「わっしょいよさこいチーム」のメンバーも完走。「とても良かった。仲間と共にゴールできたことは忘れない。今日は良い日」と笑顔で仲間と共に写真に収まった。
完走者は1万9169人で、完走率は94.2%だった。フルマラソン男子1位は坂本智史さん(2時間22分50秒)、同女子1位は屋代沙由未さん(3時間2分9秒)。