藤沢駅北口の「肉屋喜平」(藤沢市藤沢)が販売している弁当「湘南ガパオライス」が「お弁当・お惣菜(そうざい)大賞2024」各国料理部門で最優秀賞20品の一つに選ばれ、2月14日に授賞式が行われた。
同商品は、市場では売ることができない規格外の藤沢産の卵と、藤沢で作られた野菜や果物、小麦を食べて育ったシャモに、藤沢で水揚げされたカタクチイワシで1年かけて作った魚醤(ぎょしょう)を使って作った弁当。 地域食材を使うことで藤沢の魅力を発信するほか、「SDGsの観点から行き場を失った食材を使うことで消費者と共に地産地消を目指すことをコンセプトにした」という。価格は980円。
同店を経営するエムワイ社長の吉田亘良さんは「昨年も出品して入賞したが、今回は最優秀賞を取ることができてうれしい。藤沢の地産地消商品で受賞できたことに価値がある。ネット評価サイトの星の数だけでなく、しっかりと審査員が大会を通じて評価をしていただけたのは店のスタッフにとっても励みになる」と話す。「来年も新たな挑戦をしながら、継続して藤沢の食に貢献と循環を目指しながら食から『うれしいこと』をしていきたい」とも。
2021年12月にオープンした同店。同店がある場所では70年以上にわたり「山内精肉店」が営業していたが、コロナ禍の影響で閉店。藤沢市内で「焼肉ヨンドン」「3+3CAFE」などを経営する吉田さんが「街の大切なインフラである肉屋を引き継ぎたい」と、事業を継承した。
営業時間は11時~19時(日曜・祝日は17時まで)。水曜定休。