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藤沢のオルタナティブスクール理事長、「2050年を生き抜く子」主題に出版

著者の小針一浩さん。書店に並んだ書籍と共に

著者の小針一浩さん。書店に並んだ書籍と共に

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 藤沢市でオルタナティブスクール「湘南ホクレア学園」(藤沢市片瀬4)の理事長を務める小針一浩さんが著した単行本「2050年を生き抜く子を育てる『もうひとつの学校』」(サンクチュアリ出版)が3月13日、発売された。

「2050年を生き抜く子を育てる『もうひとつの学校』」の装丁

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 同学園は「どんな世界でもサバイブできる子を育てる」をミッションに掲げ、小中学生を対象に「コミュニケーション・起業・アウトドア」の3つのスキルを育むことを目的に2022年に開校したオルタナティブスクール。ドイツ発祥で、オランダで発展した教育コンセプト「イエナプラン」を元に、日本の学習指導要領を一部取り入れた教育を提供している。校内公用語を日本語と英語としていることや、個別自立学習で学年を意識しないのが特徴で、決められたカリキュラムではなく、児童・生徒自身が月曜日に自分で1週間の学習内容を決め、金曜に振り返りをするという。現在30人ほどが学んでいる。

 小針さんは「環境破壊や超人口減少、大地震のリスクの中で2050年に働き盛りを迎える今の子どもたちに、『世界中のどこでも仲間がつくれるコミュニケーションスキル』『世界中のどこでも新しいことが始められる起業スキル』『世界中のどこでも暮らせるアウトドアスキル』を身につけてもらい、人生をたくましく生きてほしい」と話す。

 小針さんは29歳のときにコンサルティング会社を起業して以降、複数の会社を起業・経営。子どもが大きな病気を患ったことを機に仕事を辞め、湘南に移住した。趣味ではサハラ砂漠やアマゾン、南極でのマラソンに参加した経験を持つ。

 「国内の小中学生920万人のうち5%の46万人が不登校を含めた長期欠席者というデータがある。この現実と向き合ったとき、教育の多様化を進め、学びの選択肢を増やす必要があるという思いを込め、本書を執筆した。子どもたちや保護者、教育者だけでなく、全ての大人に読んでほしい」とも。

 A5判、256ページ。価格は2,200円。

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