「2050年の地球を生きる子どもたちの話をしよう」と題したトークイベントが4月7日、辻堂の「湘南T-SITE SHARE LOUNGE」(藤沢市辻堂元町6)で開かれた。
湘南T-SITE で3月19日から開催している「アースフレンドリーフェア」の一環。トークイベントはサンクチュアリ出版の書籍「2050年を生き抜く子を育てるもうひとつの学校」の著者である小針一浩さんが企画した。小針さんは片瀬でオルタナティブスクール「湘南ホクレア学園」を運営している。
イベントは3部で構成。第1部では、同学園に通う生徒も参加してのオルタナティブスクール体験会を開催。アウトドアスキル・起業スキル・コミュニケーションスキルの各コースに多くの人が参加した。
参加者の高橋淳二さんは「子どもたちと起業セミナーに参加した。子どもたちが作ったピンバッジを売るためにCMソングを作ったり、販売方法を考えたり、とても実りのある体験だった」と話す。5歳になる長女の杏さんは「将来はカフェを開きたい。そこでピンバッジも売ってみたい」と話す。
第2部と第3部は「AI仕事革命」の著者、谷口恵子さんがモデレーターとなり、同店にテナント出店をしているFOOD&COMPANYの代表である白冰(バイ ビン)さんが登壇し「今考えたい食と教育」という題材でトークセッションを。第三部では日本で唯一の北極冒険家、荻田泰永さんが「2050年の地球を生きる子どもたちの話をしよう」をテーマに、小針さんを交えてトークセッションを行った。
参加した大人と「マインドマップ」を一緒に作成した同学園長のYURIさんは「イベントを実施して子どもたちの『学びの場』を探している親が確実に増えてきていることを実感した」と話す。アメリカから来日し同学園の教員、ジョナサンさんは「日本の教育は答えを求めすぎている。答えに至る過程や、自主性を大事にして行きたい」と話した。
小針さんは「約50人の参加者と、未来の子どもたちについて話し合うことができた。親も子どもたちも、『学びの場』をもっと選択できる環境を作っていきたい」と意気込みを見せる。
アースフレンドリーフェアは14日まで行う。