純文学専門の古書店「ビブリアの部屋 葉隠れ書房」(茅ケ崎市菱沼1)がオープンして、7月10日で1カ月がたった。
30代に入ってから三島由紀夫に「沼った」という店主・横田晃一さんが三島由紀夫の初版本105冊を収集。発行年度をまとめた自作のパネルとともに、店舗の壁一面に展示している。
横田さんは「他事業で独立開業して10年間、複数の店舗を経営してきたが、生きる意味を再度考え直すきっかけがあった。ネットの検索などでは答えが出ず、行き着いたのが三島由紀夫だった」と経緯を話す。三島由紀夫の初版本は2年間をかけて集めたという。
店内で最も高価な本は、太宰治の「晩年」の初版本で、価格は100万円。8月末まで、この初版本と、それにまつわる太宰治の書籍やグッズを並べる「太宰治フェア」を開いている。
横田さんは「書店や古書店が減っていく中で、本の面白さ読書の大切さを発信していきたい。高価な本や初版本も取り揃えているが、300円から買える文庫本もあるので気軽に訪れてほしい。本を見に来てもらうだけでも歓迎」と話す。
営業時間は12時~18時。水曜・日曜・祝日定休。臨時休業や臨時の営業時間変更は、店主のフェイスブックで知らせる。