「能登牛を食べて復興支援!」と題した食事会イベントが7月18日、「韓国宮廷料理ヨンドン」(藤沢市西富)で開催された。主催は藤沢青年会議所OB会。
能登牛のパンフレットを手にする藤沢青年会議所OB会会長 戎谷哲哉さん
同会議所OB会メンバーで同店を経営するヨンドングループの吉田亘良さんが企画した。「被災地に貢献する一番の方法は、能登の食材を食べること」という思いにOB会のメンバーも賛同し、実現したという。
吉田さんは「会の賛同を得て、能登でも一番の牛を育てている能登牧場から能登牛の雌1頭を購入した。能登地震が起きたとき、何かできることはないかと募金もしたが、自分は牛を買うことで支援していこうと考えた」と話す。
当日は、関係者ら100人が参加したほか、能登牛を生産する能登牧場(石川県能登町)の経営者らも駆けつけた。能登牧場専務の平林将さんは「石川県はまだまだ復興に向けて頑張っている最中。本日用意した能登牛は長期飼育の雌。脂質をおいしくしようというのが今までの和牛の歩みだったが、私たちは一頭丸々おいしく食べてもらいたいという思いから、赤身もおいしくする長期飼育を続けてきた。脂と赤身のハーモニーを味わっていただければ」と話す。
OB会・戎谷哲哉会長の「おいしい能登牛でスタミナをつけて、元気にこの夏を乗り切ろう」というあいさつの後、テーブルに能登牛が運ばれた。会食が始まると、参加者は口々に感嘆の声を上げた。能登牛を楽しむ姿を見た平林さんは「おいしいと言ってもらえるのが一番牛屋冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔を見せた。
吉田さんは「普段の営業で能登牛を味わうことができるので、いつでも店に来てほしい。今回のような能登牛の会食イベントも受け付ける。ぜひ『食べて支援』イベントを開いてもらえたら」と話した。