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江の島の「おでん屋台」が舞台の小説 地元作家・森園さんが実体験元に上梓

江の島にかつてあった「おでん屋台」を題材にした小説「江の島弁天橋屋台の灯」の書影

江の島にかつてあった「おでん屋台」を題材にした小説「江の島弁天橋屋台の灯」の書影

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 鎌倉市在住の作家、森園知生さんが、かつて藤沢市・江の島へ向かう弁天橋に軒を連ねていた「おでん屋台」を題材にした小説「江の島弁天橋屋台の灯」を刊行した。

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 江ノ島のおでん屋台は1957(昭和32)年、片瀬海岸西浜に「江ノ島マリンランド」(現在の新江ノ島水族館)がオープンした頃から次々に営業を始め、最盛期には十数軒が軒を連ねた。その後1964(昭和39)年に東京オリンピックのヨット競技開催地に選ばれたことから、一度全ての屋台が立ち退いたが、オリンピック閉幕後、数店舗が江の島での出店を再開した。しかし道路占用許可を取らずに営業していたことなどから立ち退きが進み、2008(平成20)年に最後のおでん屋台が閉店した。

 著者の森園さんは「江の島のおでん屋台で起きた出来事や、そこで出会った人に聞いた話をまとめた。個人の特定に関わる部分もあるので脚色や創作も交えたが、自身の作家としての源泉でもある体験をつづった」と話す。

 ペーパーバッグ仕様で206ページ。価格は1,540円。アマゾンで扱う。

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