藤沢市と市教育委員会が主催する「Artists in FAS 2024」の入選アーティストによる成果発表展が1月11日、「藤沢市アートスペース(通称=FAS)」(藤沢市辻堂神台2)が始まり、初日に入選アーティスト4人と審査員2人によるトークセッションが行われた。
「Artists in FAS」はアーティストに制作と発表の場を提供する支援プログラム。9回目を迎える今回は市内外からの応募56件から4人が選ばれ、入選者は2024年10月~12月の3カ月間、同施設のレジデンスルームで滞在制作に取り組んだ。
トークセッションでは入選者4人が自身の作品の前で制作手法や意図について説明し、審査員や観客の質問に答えた。観客は、展示会場が入居するビルの階段や吹き抜けなど、ビルの空間全体を利用した大小のインスタレーション作品やビデオアートなどを、作家の解説とともに楽しんだ。
審査員を務めた彫刻家の三沢厚彦さんは「Artists in FASは制作過程を一般に公開し、ワークショップも開くという『作る』展覧会。いろいろとハードルがある中で、それを満たせる人選が一つのポイント。その上で4人の制作手法のバランス、バリエーション、ワークショップの意義性など、考慮する点はたくさんあった。一般とコミュニケーションを取ることがプログラムの重要な要素なので、皆、それをちゃんとやってくれて良かった」と話す。
開催時間は10時00分~19時分(入場は18:30まで)。入場無料。3月16日まで。会期中、入選アーティストによるワークショップを予定する。