江の島を望む藤沢市・片瀬西浜海水浴場で10月6日・7日、「第33回全日本ライフセービング選手権大会」が開催される。主催は日本ライフセービング協会。
1975年より開催され、今年で33回目を迎える同大会は、同協会が主催する公式競技の中で最も長い歴史を誇るもの。事故防止・救助活動を続ける全国のライフセーバーたちの地道な活動成果を、ライフセービング競技を通じて披露するのが目的。
9月に開催された東日本地区予選・西日本地区予選を勝ち抜いた選手と、前回大会の上位入賞者が一堂に集まり個人種目・団体種目のチーム戦などを競い合うもので、予選を含めて全国から50チーム、1,015人の選手が参加。今大会は、2008年に開催される「RESCUE2008・ライフセービング世界選手権ドイツ大会」(国際ライフセービング協会主催)の日本代表選手選考競技会を兼ねているため、選手間の熱いデットヒートも予想される。
当日は、会場に設けられた2つのオーシャンエリアで、サーフレースやサーフスキーレース、ボードレース、アイアンマンなどの個人種目とレスキューチューブレスキューやタップンリレーなどの団体・リレー種目が行われ、ビーチエリアでは、ビーチフラッグスやビーチスプリント、2キロメートルビーチランが競われる。地元では、昨年総合優勝を果たし、今までにも数多くの日本代表選手を輩出している「西浜サーフライフセービングクラブ」(藤沢市片瀬海岸3)の連覇に注目が集まる。
同協会の大会関係者は「ライフセービング競技がほかのスポーツと異なるのは、あくまで人の生命を守り、救うことが本来の目的。競技はあくまでも万が一に備えて心と技術を鍛え、普及をはじめ仲間との交流をはかるための手段。『生命を守るスポーツ』として東西の予選会を勝ち抜いたライフセーバーたちの勇姿を、できるだけ多くの人に見ていただければ」と話している。
開始時間は両日とも8時から。