鎌倉・由比ガ浜海水浴場に7月1日、成人のみが利用できる海の家「Paradise-AO(パラダイスアオ)」(鎌倉市由比ガ浜)がオープンした。
今年で2年目を迎える同店は、成人のみが利用できる海の家。2008年のテーマ「青い風を感じよう。」をもとに、建築家集団「みかんぐみ」が「大人のための、居心地の良い海の家」を追及し、デザインしたもの。屋根の素材に半透明のタイベックシートを採用することで、昼間は透過した光が幾何学的な影を作り、夜はタイベクシートに反射する青い光が幻想的な空間を演出するのが特徴。工事現場の足場に使われる単管を用いた作りは、解体のスピード化や使用した後のリサイクルにも有利な構造となっているという。敷地面積は約192坪。
壁で覆うことなく開放的な構造の店内は、海に面した部分を全てカウンター席(約40席)にし、一面、海だけを望む演出を施した。北側には約850個の貝殻で作ったタペストリーアートを装飾し、風が吹くと貝殻の奏でる音が楽しめる。
料理研究家の尾身奈美枝さんが開発したフードメニューは、海の家の定番メニューをアレンジした「ビーチメシ」が中心。キャベツとスパムをふんだんに使用したカレー風味のヤキソバ「スパムとシャキシャキ・キャベツの太陽ヤキソバ~スイートチリソース付き~」(1,000円)や「カリッカリッ・チキンと4種の夏野菜ゴージャス・カレー」(1,200円)、塩キャラメルを取り入れた「ソテーバナナのひんやり塩キャラメル・パフェ」(700円)、「ちょっと大人のピングレ・シャンパンゼリー」(700円)など。
ほかにも、「ベストラン」(東京都千代田区)総料理長の阿部三幸さんがプロデュースする料理を前菜からメーン、セットメニューまで20種類以上を取り扱う。
同店の長谷川店長は「由比ガ浜で唯一の大人限定の海の家。眺めのいい場所で都会の平日を忘れるような居心地のいい空間を作っているので、ゆっくり過ごして、いい風を感じて、気持ち良い気分で帰っていただければ」と話す。
営業時間は9時~21時(7月19日~8月17日=8時~22時)。海の家利用料は無料。シャワー・ロッカー使用料1,500円(前売り1,200円)。鎌倉花火大会開催日(8月11日)には鑑賞席(S席=10,000円~)を設けるほか、ライブイベント「Greenroom Live 08」(8月16日)などのイベントも開催する。8月31日まで。
夜の幻想的な空間「Paradise-AO」(関連画像)
尾身奈美枝さんが開発したビーチメシ(関連画像)
Paradise-AO