若手作家28組を集めた企画展「THE NEXT」が11月1日~3日、ギャラリー・スタンプ・カマクラ(鎌倉市十二所、TEL 0467-23-5021)で開催される。
同ギャラリーは、2005年に設立されたグループ「Stump」によって運営されているアートスペース。メンバーによる展示会のほか、メンバーが招いた作家による展示会を年3回ほど開催している。今回の「THE NEXT」では「Stump」メンバーと、メンバーが選んだ新進作家たちが絵画、映像、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスを行う。
同ギャラリーでは、ギャラリスト(美術商)が運営する多くのギャラリーとは違い、「オルタナティブ・スペース」と呼ばれる運営方法を採用。作家自身が運営に携わっている。「ホワイトキューブ」という白壁に絵を掛ける展示法ではなく、会場である古民家の良さを生かし、窓やベランダ、庭などを使って展示を行っている。
「Stump」メンバーの多くは、同じ鎌倉の予備校で学んだ仲間。美術との出会いがあった場所という思いや、歴史ある街の歴史に関わって行くことで面白いものを生み出したいという気持ちから、鎌倉の地を選んだという。
設立のきっかけのひとつとして、「ビジネスに直結する美術への反発心があった」と話すメンバーの内山さん。「美術にビジネスが必要なことはある。それを否定することはないが、ビジネスから離れたところで、作家が作家のために行う展示会があっても良いのでは」と話す。現在では、才能はあるがチャンスに恵まれない作家に光を当てることも、活動目的の一つとなっている。
今回の展示について、内山さんは「集まっている28組の若い世代を一気に見ることができる。主に30歳前後という、この世代特有の感覚や勢いが出ているのでは。次世代を想像し、そのリアリティーを感じてほしい」と期待を寄せる。
開館時間は13時~20時。入場無料。