浄智寺参道奥の古民家に多目的空間「たからの庭」-鎌倉の文化を発信

谷戸の緑に覆われた約500坪の広大な敷地に和洋折衷の古民家が建つ「たからの庭」。ワークショップや教室などを開催し、鎌倉の文化や生活スタイルを発信する。

谷戸の緑に覆われた約500坪の広大な敷地に和洋折衷の古民家が建つ「たからの庭」。ワークショップや教室などを開催し、鎌倉の文化や生活スタイルを発信する。

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 北鎌倉・浄智寺の参道奥に10月24日、鎌倉の文化やアート、生活スタイルを発信する空間「たからの庭」(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-25-5742)がオープンした。
 古民家の再生を支援する「鎌倉古民家バンク」が運営する同空間。同バンク運営主の島津さんは、鎌倉のレストランやカフェの食べ歩き絵日記「かまくら楽食日記」のほか、「鎌倉子育てガイド」サイト、鎌倉に移住を考える人のための「鎌倉建て主塾」などを手がけるなど、多彩な活動を行っている。浄智寺より同物件を紹介され、借り受けることになり同空間を開いた。「いろいろな人にこの場所を見てもらい、鎌倉の景観とそこに溶け込んだ古民家の良さ、それを維持していくことの大切さを知ってもらえたら」と島津さん。

多目的空間「たからの庭」のメーンとなる古民家。約20畳の土間とキッチンを備えた上がりスペースなどがあり、料理教室や各種ワークショップなど、多彩なイベントを開催できる。

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 400坪~500坪の緑に覆われた広大な敷地に、1940(昭和15)年築の小さい古民家が建つ。昭和初期、女性陶芸家の久松昌子さんが窯を持ち、日本バレエの先駆者・東勇作さんの稽古場もあったことから、「文化的なことに使いたい」と地元の作家や料理家、芸術家などの活躍の場として提供することにした。

 メーンとなる多目的スペースは20畳ほどの広さ。レンガ敷きの土間、一段高くなったキッチン付きの上がりスペースに別れ、20人ほどのワークショップや会議などに使える。隣接する6畳の和室は、床の間、縁側、棚を備えており、定期的な教室やサロンなどの利用を想定している。そのほか、敷地内に陶芸釜の小屋もあり、今後陶芸を行う場として活用していく予定だという。利用料金(1日)は、ホール=1万6,000円~(会員8,000円~)、和室=10,000円~(会員5,000円~)。

 今後、和菓子作家の御園井裕芙子さんが週3日ほど和菓子の販売やお茶の教室を定期的に行うほか、11月8日~15日は鎌倉芸術祭のアートプロジェクト「鎌倉巡空」のインフォメーションブースに使われ、同23日にはレンガでバーベキュー台を作る「アウトドアワークショップ」などを開く予定。

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