ベルマーレ平塚(現在=湘南ベルマーレ)に所属し、その後、海外に渡り世界的プレーヤーとして活躍していた中田英寿さんが、古巣「湘南ベルマーレジュニアユースチーム」のためにデザインした代表ユニーホームが10月22日、馬入ふれあい公園(平塚市中堂)で初披露された。
数年前、グラウンドでユニホームを脱ぎ捨てる子どもを目にしたベルマーレの育成コーチらが「ユニホームやエンブレムの大切さを教え、道具を大切にする気持ちを育てなければいけない」と痛感。チームの歴史に対する「誇り」や選ばれなかった仲間のために「勝利」に向う気持ちを持って欲しいという思いから、子供らの代表ユニホーム制作を模索していたところ、以前からベルマーレを支援していた中田英寿さんがユニホーム提供を受諾。湘南の「波」をあしらったユニホームのデザインは、中田さんがフィオレンティーナ在籍時代に自らデザインしたもので、2年の時を経て実現した。
湘南ベルマーレジュニアユースの井原康秀監督は、「偉大な先輩から後輩へのプレゼントで子供たちのモチベーションも上がっており、これを着て全国大会に行けるようチーム一丸となって練習に励んでいる。今後も、このユニホームに合うプライドをもって頑張っていきたい」と話している。今回のユニホームは日常的に着用するのでなく、チームとして全国レベルの大会に出場した時に使う特別用。当面の目標は「高円宮杯全日本ユース」決勝ラウンド進出で、進出時には着用を予定している。