大船に6月2日、イタリア料理のパン・フォカッチャの専門店「Panetteria da Mocci(パネッテリア・ダ・モッチー)」(鎌倉市大船1、TEL 0467-81-5393)がオープンした。
翌日でもモチモチした食感が楽しめる「フォカッチャ」。写真は、人気メニューの「しらす」と「トマトとアンチョビ」(各220円)
東京・乃木坂のシチリア料理店「リストランテ・ダ・ニーノ」で働いていた経験を持つ奈良宏美さんが、子どもが生まれた後、以前からの夢だった自分の店を開店させた。店名はニーノのオーナーシェフが、奈良さんの愛称をもじって「モッチーのいるパン屋」と名付けた。
偶然通りかかった空き物件の壁が「レンガのピザ釜みたいなデザインで気に入った」ことから、現店舗に決めたという。店舗面積は10坪弱。シチリアをイメージしたという店内は白い壁に現地の絵皿などを飾り、時折子どもも一緒に店頭に立つ。「アットホームな店にしたい」という奈良さんの思いが形になっている。
テークアウト専門で、店頭にはフォカッチャ中心に12種類前後のパンが並ぶ。材料は主に添加物を含まないイタリア産の粉を使い、「翌日になってもモチモチした食感が楽しめる」(奈良さん)。一番人気は、江ノ島のギャラリーカフェ「きにゃんね」(腰越3)でも扱っている「しらすのフォカッチャ」(220円)。そのほか、「トマトとアンチョビ」「キノコ」(以上220円)のフォカッチャ、ハード系のパン、パティシエだという奈良さんの妹が作る「パウンドケーキ」(160円~)やシチリアのクッキー、テークアウト用コーヒー(220円~)などを扱う。
今後はシチリアのペストリー菓子「カンノーリ」やアイスをパンに挟んだデザートなどを増やしていき、江ノ島の海の家でも出品していきたい意向。奈良さんは「一人で子どもを見ながら切り盛りし、卸なども積極的にやっていきたい」と意欲をみせる。
営業時間は10時~19時。水曜定休。