大磯港と町内各所を会場に2月19日、地場産品やアンテナショップ、パフォーマーなどの多様な参加者が一堂に集結する「大磯市(いち)」が開催される。
「ミナト(大磯港)を中心に町全体を市にする」をコンセプトに毎月第3日曜に開かれている同市。主催は、地元の漁業協同組合や農業協同組合、観光協会、商工会、NPO法人「西湘をあそぶ会」などの8団体から成る大磯市実行委員会。メーン会場となる港を核ににぎわいを創出し、別荘地時代の面影を残す町に観光客を誘致することで、新たな観光資源を育てたいと2010年9月にスタートした。第1回の参加数は30店ほどだったが、その後増え続け、最近では100店前後で推移。来場者数は約3000人という。
「チャレンジの場として開放されていること、港を会場に産直の生鮮物やクラフト、飲食、市民活動のPRやパフォーマンスなどが混在し、それら全てが地産・地元であることが大きな特色」と同委員会実行委員の原大祐さん。
メーン会場となる港には、その日に大磯沖で捕れた魚、町内の畑で採れた野菜のほか、地元店舗や西湘、湘南各地から個性的なショップが出店し「相模湾沿岸の旬」を提供。「話題の店」では、国産小麦ときび砂糖を使った「8donuts」、手縫いの裸人形「大磯妻」を販売する「nico cafe」、つぼ焼き芋の「やきいも日和」、オーガニックタイ料理「プエン」などが参加。初出店は8店以上。大磯町内各所の「マチナカ」では、地元既存店による同市の特別サービスや限定メニューを用意するほか、ワークショップなどが開かれる。
「回を重ねるごとに家族連れが増え、滞在時間が長くなり、海と山を見ながら半日楽しめるリゾート型朝市になってきた」と原さん。「パフォーマーや市民活動団体には無料でPRの場を提供するので、大磯市を発表の場に使ってほしい」とも。
開催時間は9時~14時。雨天中止の場合はホームページで告知する。