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平塚で自然農法による野菜メーンの青空市-若手生産者らが週2回開く

無肥料・無農薬で育てた採れたて野菜を手にする小林さん(左)と臼井さん

無肥料・無農薬で育てた採れたて野菜を手にする小林さん(左)と臼井さん

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 JR平塚駅南口のなぎさプロムナード沿いにある不動産店「1-LDK」(平塚市夕陽ヶ丘3)前の駐車場で12月より週2日、自然農法で栽培した平塚産野菜をメーンとするファーマーズマーケット「夕陽ヶ丘ファーマーズ」が開かれている。

「1-LDK」手前の駐車場にテントを設けて出店

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 同マーケットを立ち上げたのは、昨今の食事情に危機感を抱き、地域に「高品質」の野菜や花を提供したいと集まった1-LDK社長の小林尊臣さん、若手生産者の臼井照彦さん、横田敬一さん、大島健吾さんの4人。同所で毎月第2日曜に開かれている「Sun Sun マルシェ」での出会いをきっかけに、昨年7月より週1回の頻度でスタートし、12月より水曜・土曜の週2回開催としリスタートした。

 「常設のマーケットで、自然農法で栽培した品質の高い野菜を生産から販売までチーム一貫で行うことが最大の特色」と話すのは、開催場所を提供し、マーケティングや販売を担当する小林さん。「もともと日本に根付いてきた野菜のあるがままの姿や、そのおいしさを多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 日本の伝統野菜などを無肥料・無農薬で栽培する「てるてる農園」の臼井さんが出品する野菜は約15種類。冬場は、小ぶりで皮が赤い「赤とんぼ大根」、紅白色で細長い「日野菜かぶ」、皮が赤く中が黄色いジャガイモ「レッドムーン」などの根菜類のほか、ほうれん草、リーフレタスなどの葉もの野菜、「ゆるぎかぶ」「津田かぶ」などで作ったキムチ(小400円・大600円)、「べにはるか」などの焼き芋(1本350円)も販売。無肥料・無農薬での栽培について、「『栽培者の長靴の音で決まる』と言われるほど、心と手を掛けている」と臼井さん。臼井さんの野菜を機に野菜好きになった子どもも少なくないという。珍しい食用バラを手掛ける「横田園芸」では、化学肥料や化学農薬を使わない野菜や切りバラなどをそろえる。

 「高品質で価値ある作物を適切な価格で販売し、ビジネスとして成り立たせることが目標」と小林さん。「ただ作るだけ売るだけでなく、心のこもったふれあいを基本に、私たちが薦める品物の価値をわかりやすく伝え、ファンやリピーターを増やしていきたい」とも。

 開催は水曜・土曜の11時30分~18時(4~10月は10時30分~19時)。問い合わせは1-LDK(TEL 0463-25-2888)まで。

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