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茅ヶ崎に無農薬野菜育てる田舎暮らし体験施設-ビオトープやイベント空間も

納屋を再生した休憩所やビオトープを設けたRIVENDEL。小さな村のような雰囲気が漂う

納屋を再生した休憩所やビオトープを設けたRIVENDEL。小さな村のような雰囲気が漂う

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 茅ヶ崎に4月、無農薬野菜を栽培する会員制農園とイベント空間を併設した田舎暮らし体験施設「RIVENDEL」(茅ヶ崎市矢畑)がオープンする。

会員制の畑は個人1人1畳から貸し出す

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 同施設を開くのは、「愛・地球博」でナチュラルフードカフェ&オーガニックガーデン運営などに携わり、実家の農家を継ぐために茅ヶ崎で環境負荷の少ない新しい都市型農業に取り組むRIVENDEL事務局代表の熊澤弘之さん。企画設計は環境計画・ECO LABO.(中海岸1)、農業監修は渡辺農園(鎌倉市手広)が手掛けた。施設名は敷地に蒔いたクローバーの品種名から付けたという。

 敷地面積は約500坪。「自然と暮らす」をコンセプトに、畑、果樹園、納屋、住居を一体的にリノベーション。畑と果樹園は会員制農園「Green Community」として区画整備。雨水や流しの水を活用した池にメダカやヤゴが生息し、セリやクレソンなどがその水を養分とするビオトープ(生物空間)、収穫物をその場で調理できる石釜やガーデンキッチンを設置。納屋は農作業の休憩所に、住居はかまど・井戸端・入浴設備などを備えた会員専用コミュニティーハウスと、一般に開かれた空間「Event studio」に再生した。スタジオでは各種ワークショップやヘッドマッサージサロン、カフェイベント、ケータリング対応の準備中で、利用申し込みを受け付けている。

 利用者のターゲットは、茅ヶ崎を中心とする湘南エリアや都内からリフレッシュしに訪れる個人・家族・法人。小さな子どものいる家庭から、昔かまどで火おこしをしたシニア層まで幅広い世代を想定する。農園では現在、最大34組までの会員登録を受け付けている。登録費は月額個人(1人)=5,000円、家族=1万円、法人=2万円。畑区画の面積は個人1畳、家族約5平方メートル。費用には共有の畑、農具の貸し出し、堆肥(たいひ)、有機農家の講習(月1回)、施設使用料などが含まれる。

 熊澤さんは「人や文化、地域がつながって暮らしていくことの大切さを伝えていくために、昔の知恵や持続可能な暮らしを手軽に体験できる施設を構想から6年かけて作った。無農薬の貸農園やゆっくりと時間を過ごす別荘、カルチャーセンターやギャラリーなどの側面を併せ持つこの場所を、暮らしの一部とし利用してもらえたら」と話す。

 利用時間は、畑は9時~日没、コミュニティーハウスは9時~20時。施設見学も可能。申し込み・問い合わせはサイト内に記載のメールで受け付ける。

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