鎌倉・由比ガ浜通り沿いのギャラリー「そらにわ」(鎌倉市由比ガ浜2、TEL 0467-25-3993)で3月1日より、春をテーマに4人の作家が陶磁器やガラス作品を展示する「春を運ぶうつわ展」が開催される。
同展を企画したのは、ギャラリー運営の経験を生かしながら「場を作り、人と物、場所をつなぐ」活動を行うアートコーディネーターの須藤ほつみさん。同ギャラリーは、ギャラリーとヨーグルトのコラボをテーマに昨年12月にオープン(ヨーグルトの提供は4月から)。縁あってギャラリーオーナーと出会い今回の展示が決まった。
出品するのは、熊田恵子さん(陶器)、道具政子さん(磁器)、松岡装子さん(ガラス)、松岡洋二さん(ガラス)の4人。手びねりで作る温かみのある作品を作る熊田さんは、中鉢、小鉢、花器などを出品。型を使って形を作り、植物などの模様をフリーハンドで描いた青白磁作品を手掛ける道具さんは皿やカップ、ポット、ランプなどを展示する。夫婦で工房を持つ松岡さんは、装子さんは吹きガラスに森羅万象をテーマにエナメル絵付けをしたグラスや鉢類などを、洋二さんは少し色のついた機能的で温かみのあるボウルや皿、グラス、水差しなどの出品を予定する。総点数は約200点で、価格は約3,000円~。
「森」をイメージしたディスプレーを生かしたギャラリーは、花器や水差しなどに春の植物を飾り「森に春が訪れたような」空間を演出。実際に使った際の雰囲気を伝えるため、器にデザートなどを盛り付けた写真も併せて展示する。10日午後には、器に合わせて「食べる・暮らす」をテーマに須藤さんが企画した「ほつみさんぽ」を実施(けんちん汁付き、3,500円)。道具さんら参加作家によるトークの後に寿福寺、天然酵母パン店、カフェなどを巡る。詳細・予約方法は須藤さんのブログで確認できる。
「透明感のあるガラスや清涼感を感じる磁器、温かな陶器それぞれの素材の持つ魅力と、それを使う楽しさを伝えたい」と須藤さん。春の食卓を彩るテーブルウエアの数々を春の森に見つけに来てほしい」とも。
開催時間は木曜~日曜の11時~17時30分。3月11日まで。