江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸1、TEL 0466-24-2716)は、鉄道開業110周年とバス開業85周年を記念して、4月から特別デザインの電車とバス「スキップえのんくん号」の運行を始めた。
同社の鉄道は1902(明治35)年9月1日に、バスは1927(昭和2)年7月10日に営業を開始した。今年度は節目の年として「みなさまとともに」をコンセプトにさまざまな記念行事を行う。記念事業の一環として運行する「スキップえのんくん号」は、同社のイメージキャラクター「えのん」をデザインした電車とバス。
2010年に同社と京都の京福電気鉄道(嵐電)との姉妹提携を記念し、一般公募で選ばれた同キャラクター。記念デザインは、電車は1101号車と1151号車、バスは横浜所属の路線バス(251号車)と藤沢所属の羽田空港直行バス(801号車)が対象となる。電車は4月29日から、バスは801号車が4月22日、251号車が4月23日からそれぞれ運行している。
電車の車両は、沿線の鎌倉や藤沢の歴史や文化を織り交ぜたデザイン。海側から見える車体面と山側面とが異なった絵になっている。海側には、心を込めたおもてなしを意味するハート型の風船が飛ぶ中に、江の島、富士山、五頭龍伝説の龍などが描かれ、山側には虹をあしらった中に大仏、鶴岡八幡宮などが表現されている。8カ所ある電車の扉には、「えのん七福神」を1体ずつ配した。
「喜んでいただける記念イベントを多数用意している。この機会にぜひ湘南、鎌倉へ遊びにきてもらえれば」と同社経営企画部課長代理の増田美房さん。