鎌倉の由比ガ浜公会堂（鎌倉市由比ガ浜2）で6月10日、さまざまな本の楽しみ方を提案するイベント「ブックカーニバル in カマクラ」が開催される。

さまざまな本の楽しみ方を提案するブックカーニバルinカマクラ

　本と本にまつわる雑貨を多彩なテーマで紹介する同イベント。メーンとなる企画「一箱古本市」では、出展者が持ち寄った古本、リトルプレス、本にまつわる雑貨を、独自の工夫で販売する。文芸、エッセー、詩集、映画、アートなどを幅広くそろえる「Histoire de H」、絵本と本のための家具「syoca」、怖いものは暮らしを楽しくするというコンセプトの「ちのり文庫」など、21の個性的な店舗が出展する。

　このほか、劇団員による夏目漱石の朗読「大人の朗読会」、旅をテーマにした本の展示販売「旅への誘い～旅カーニバル～」、絵本の読み聞かせ「おはなし会」が行われる。

　主催するのは、鎌倉・大町で古本と雑貨の店「books moblo（ブックスモブロ）」を営む荘田賢介さんが代表を務めるブックカーニバル実行委員会。1年ほど前から「本をめぐる出会いの場を鎌倉で作りたい」という思いを温め、葉山で活動する「葉山藝術大学」に触発されて初の実現に至った。

　本の魅力は、「文字を読むだけでなく、装丁のデザイン、印刷された文字の様子、使われている紙、言葉を口に出して読んだときの響き」など、たくさんあると語る荘田さん。誰かと一緒に楽しめるのも魅力だと言う。同イベントで、さまざまな本の楽しみ方に触れ、「本と人、人と人との出会いが生まれてほしい」と意気込む。「本好き、本嫌いにかかわらず、楽しんでもらえれば」とも。

　開催時間は10時～16時。入場無料。イベントの詳細はホームページで確認できる。一箱古本市の出展者募集は終了している。