藤沢の龍口寺(藤沢市片瀬3)で7月21日、青竹にろうそくをともし先祖供養や祈願を行う「龍の口竹灯籠」が開催される。
同市境川河口付近で例年行われてきた灯籠流しに代わり、供養の本来の意味に立ち返り、同寺境内に場所を移し開かれる同行事。境内の仁王門から県の建築物百選に選定されている五重塔まで、昨年の1000基から3000基に数を増やした竹灯籠が夏の夜を幻想的に彩る。竹灯籠は市内の竹を活用し、切り出しから設置までを市内中学生らを含むボランティアで行う。
「昨年の初開催では五重塔に続く階段のライトアップが美しいと好評だった」と同寺僧侶の鈴木法拳さん。昨年に続き、普段は一般公開していないスペースの公開も予定するほか、昨年の来場者の声を受け、終了間際の8時50分ごろから希望者に竹灯籠の配布も予定する。
竹灯籠の供養を希望する場合、専用申込用紙に必要事項を記入し同寺社務所に申し込む。申込用紙は同寺や江の島観光案内所などに設置されているほか、市観光協会ホームページからダウンロードできる。1基1,000円。当日申し込みも可能。
「当日はお願い事の祈念や先祖供養のほか、東日本大震災をはじめさまざまな天災で亡くなられた方の供養も行う。お盆を少し過ぎているが、ぜひお参りしてほしい」と鈴木さん。
開催時間は18時~21時。荒天時は翌22日に順延。