平塚市博物館(平塚市浅間町)では現在、秋季特別展「くらしの今昔 -電気・ガス・水道がなかった頃の道具たち-」を開催している。
総展示数は約300点。構成は、主に7つのテーマに分かれ「灯火」「煮炊き」「暖をとる」「燃料」「夏を涼しく」「くらしの中の水」「娯楽と通信の家電」となっている。「灯火」では、電気が引かれる前として、ランプやちょうちん、あんどんなどを、「煮炊き」では、ガスが引かれる前のかまどやしちりん、釜などをそれぞれ紹介している。
展示は、実際に昔の暮らしを調べることに役立ててもらうことに加え、現代社会が直面する今日的課題の多くが文明の高度発達によるゆがみであると捉え、昭和30年代以前の暮らしのエッセンスを取り入れていく提案となっている。
「解説文を4世代家族の対話形式にしたところが、この特別展の工夫した点。今の暮らしのままで良いのか、解説文を読んで考え直してほしい」と語るのは、同館学芸員、民俗担当の浜野達也さん。
開催時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入場無料。月曜休館(12月24日は開館)。12月24日まで。