しらす漁解禁の3月11日、江ノ電の開業と同時期に開業した老舗食堂「かきや」(鎌倉市腰越3、TEL 0120-32-4828)も生しらすをメニューに加えた。
同店は、現在4代目・戸倉孝二さんの祖父にあたる戸倉由太郎が代々とび職の家業を兄弟に譲り、江ノ電が開業するのを機にそばと当時ブームだった洋食を採り入れた大衆食堂を開業。昔から、腰越では釜揚げしらすを酒の肴(さかな)や朝食の定番として提供していたが、平成と年号が変わってから、しらすをおいしく食べられる丼として、いち早くメニューに採り入れた。
1998年ごろより、生しらすが評判を呼び、湘南しらすをいろいろな形で味わってほしいという趣旨で、メニューにあった「釜揚げしらす丼」(現在800円)にかき揚げ、生しらす、酢の物、和のデザートをセットにした「しらす三昧セット」(1,350円)をメニューに加えた。「湘南釜揚げしらすの丼にこだわり、生しらす(400円)は単品で召し上がってもらっている」と戸倉さん。
「昨年は3 月の初めは寒い日が多く、相模湾沖に冷水塊があってしらすが海域に入ってこられないため不漁が続き、ゴールデンウイークのころからようやく捕れ始め、夏は絶好調。その勢いで年末まで豊漁が続き、相対的には豊漁だった」と振り返る。「本日の解禁日に、おいしい湘南しらすを用意している。ぜひ来店してほしい」とも。
営業時間は10時~14時、17時~20時。木曜定休。