JR大磯駅周辺の14会場で10月18日~20日の3日間、器をテーマにしたイベント「大磯うつわの日」が開催される。
2011年秋、「器」をテーマに5会場で始まった同イベント。器の販売だけでなく、器と暮らしとの結びつきを各会場での展示を通して楽しんでもらうのが狙い。観光コースにはない、大磯の古い街並みや路地などを巡ることもできる。
今年は、大磯駅前に大磯町が新たに取得し整備が予定されている緑地を会場の一つに加える。大磯町の協力により、島崎藤村邸でも陶芸作家の花器の展示と生け花を見ることができる。大磯の老舗「井上蒲鉾店」では、秘伝のはんぺんの吸い物に合わせた椀(わん)を有田であつらえ、はんぺんとともに販売する。このほか鴫立庵や日本家屋のカフェ、骨董(こっとう)店など14会場で、会場ごとに若い陶芸作家の作品や骨董品など、器に関連した展示や販売を行う。
「一般的な陶芸市やギャラリーでの単純な展示販売ではなく、陶芸作家との交流やその器を使っての飲食も用意する。各会場のオーナーが『器』に対してどのような思いでいるかということも含め、『器』が好きな方に楽しんでいただけるはず」と実行同委員会メンバーで、ジェル・アーキテクツの北出健展さん。
10月20日まで。