鎌倉市観光協会は2 月3 日、着地型観光事業として「鎌倉プレミアムツアー」の販売を始めた。同協会としては初の取り組み。

　観光シーズンの閑散期対策、観光客数の平準化、市内への経済的波及効果など、鎌倉が抱える観光の問題を少しでも緩和したいと、鎌倉ならではの旅行商品を販売することにしたもの。以前鎌倉市主導で行っていた「みんなの鎌倉遠足」や他自治体で行っている着地型旅行を参考にしたという。

　第1弾は、ツアー案内人として、鎌倉五山第四位浄智寺（じょうちじ）住職で円覚寺の教学部長も務める朝比奈惠温和尚が同伴。普段見ることや入ることのできない場所を案内することで差別化を図った。2月20日10時に北鎌倉駅に集合。建長寺で一般非公開の五百羅漢に触れ、長寿寺で境内などを散策。昼食は「鉢の木」特製料理を楽しみ、円覚寺で鎌倉唯一の国宝建造物で普段見ることのできない舎利殿を鑑賞後、東慶寺では水月観音を特別拝観するというルート（3 月13 日も実施。2月とは別のコースが組まれている）。

　「『プレミアムツアー』と題していることもあり、他のツアーと違ったお得感や満足感を出すように努めた」と同協会事業係長の古田尚洋さん。「今後は、利用した方の意見を伺いながらシリーズ化も検討していきたい。観光協会だから、こんなところも見られるという特別感を出していければ」と話す。

　2月・3月は両コースとも20人限定。詳細はホームページで確認できる。