平塚市博物館(平塚市浅間町、TEL 0463-33-5111)で8月21日から、企画展「みどり色の器-古代平塚の緑釉(りょくゆう)陶器-」が開催される。
緑釉陶器117点に加えて、2013年度平塚市内発掘調査成果資料40点を合わせた157点を展示。平塚には奈良時代から平安時代に相模国の国府があり、緑釉陶器が多く出土する。こうした大量の緑釉陶器がなぜ平塚にもたらされたのか、奈良国立文化財研究所の尾野善裕さんが新説を発表。これを機会に東日本有数の出土量を誇る平塚の緑釉陶器を一堂に公開するという。
同市教育委員会・社会教育課・文化財保護担当学芸員の中嶋由紀子さんは「日頃一般の方にはなじみの少ない資料なので、その価値を分かりやすく理解していただけるような展示を行うことに加え、お子さまにも楽しんでもらえるような企画を工夫することに苦労した」と話す。「研究者にとっても貴重な機会だが、平塚市や周辺地域に住む皆さんに、教科書に載っていない歴史の一面を楽しんでいただくとともに、郷土の素晴らしさを再認識していただければ」とも。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館・観覧料無料。9月3日まで。