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平塚で世界最大規模の囲碁1000面打ち、プロ棋士100人がファンと対戦

500面打ちを2回行っていた当時の様子。今年は東海道本通りに場所を移し330メートルにわたって1000面の碁盤を並べる

500面打ちを2回行っていた当時の様子。今年は東海道本通りに場所を移し330メートルにわたって1000面の碁盤を並べる

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 「第20回湘南ひらつか囲碁まつり 1000面打ち大会」が10月11日、平塚駅近くの湘南スターモール(東海道本通り)で開かれる。主催は平塚市、平塚市まちづくり財団、同実行委員会。

100人以上のプロ棋士が入場。1人が10人の参加者と対戦する。この日は平塚市内にあった木谷道場の門下生たちも集結する

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 同大会は、市内の自宅に囲碁道場を開き多くの門下生をプロ棋士に育てた故木谷寶九段の功績をたたえ、1996年に始まった。当初は200面打ちだったが、徐々に面を増やし2005年からは500面打ちを2回行う1000面打ちとして継続してきた。今回は20回を記念して場所も大通りに移し、330メートルにわたって碁盤を2列に並べ一度に1000面打ちを行う。

 木谷九段は1924(大正13)年に15歳で入段、「怪童丸」と呼ばれる活躍で注目を集めた。「本因坊秀哉名人引退碁」の挑戦者として名人に勝利。このときの観戦を基に、川端康成が小説「名人」を著している。病に倒れた1974年に道場は閉鎖されたが、多くの門下生が現在も全国で活躍している。

 当日は門下生を含むプロ棋士100人以上が、1人で10人の囲碁ファンと対戦する。プロ棋士は、二十四世本因坊秀芳さん、大竹英雄名誉棋聖、小林覚九段、武宮正樹九段をはじめ蒼々(そうそう)たる顔ぶれだ。

 同財団の鈴木英樹さんは「交通規制を行い大通りで開催するのは今回が初めて。世界最大規模の対戦の様子は一見の価値がある。青年会議所や商工会議所青年部などの協力で、地元グルメのブース出店や伊豆物産展などもあり、囲碁が分からない人でも楽しめる」と話し、「北海道から沖縄まで全国から、年齢も5歳から90代までの申し込みがあった。当日は100人の飛び入り参加も受け付けるので、ぜひ挑戦してほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~15時30分。飛び入りの参加費は大人=1,000円、高校生以下=500円で11時30分から受け付ける。

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