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対談「鎌倉を愛した文学者たち」 鎌倉在住の研究者が初顔合わせ

鎌倉在住の作家・藤沢周さんと鎌倉文学館館長・富岡幸一郎さんを招き二楽荘で開催した昨年12月の様子

鎌倉在住の作家・藤沢周さんと鎌倉文学館館長・富岡幸一郎さんを招き二楽荘で開催した昨年12月の様子

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 「第24回かまくら学府・特別対談『鎌倉を愛した文学者たち』」が12月23日、二楽荘(鎌倉市小町2)で開かれる。

市内の寺社を会場とすることが多い。若者から年配者までテーマによって参加者はさまざま

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 夏目漱石や小泉八雲、川端康成をはじめ鎌倉を愛した文学者は多い。同イベントでは、彼らがなぜ鎌倉に引かれたのか、鎌倉がどのような影響を与えたのか、鎌倉に何を残したのかなどについて専門家が対談という形で解き明かしていく。

 登壇するのは、早稲田大学社会科学総合学術院教授で同国際文化研究所所長の池田雅之さんと関東学院大学文学部教授で鎌倉文学館館長の富岡幸一郎さん。いずれも鎌倉在住で、池田さんは「ラフカディオ・ハーンの日本」「古事記と小泉八雲」「新編 日本の面影」など、富岡さんは「戦後文学のアルケオロジー」「内村鑑三」「川端康成 魔界の文学」などの著書がある。

 会場は、鎌倉文士たちも利用した中華レストランの二楽荘。対談後に料理を楽しみながら交流会も行う。

 「かまくら学府」は、2009年に東京・銀座から鎌倉に移転した出版社「銀の鈴社」が地域貢献の一環で始めた講座。事務局の西野大介さんは「さまざまな鎌倉を知りたいという声を耳にし、深堀りするよりもジャンルにとらわれずに気軽に参加できる場を目指してスタートした」と振り返る。

 「鎌倉の武士と文士」「鎌倉朝日編集長が語る『鎌倉花めぐり』こぼれ話」「鎌倉をITでハッピーに~鎌倉を拠点とするカマコンバレーとは」「新田義貞軍勢の鎌倉突入ルートに関する仮説」「ものの供養(筆供養・針供養)を考える」などユニークなテーマも多い。講演の後には参加者同士がディスカッションし発表する場を設けることもあるという。会場は寺社など屋内がメーンだが、時にはフィールドワークを行うことも。

 西野さんは「実は鎌倉在住の2人の先生が対談するのは今回が初めて。文学や文化に造詣の深い2人からどのような話が飛び出すのか、とても楽しみ。鎌倉文士たちも通った店で、当時に思いをはせてほしい。鎌倉学府は鎌倉が好きなさまざまな人と知り合うことができるので、交流の場としても使っていただけたら」と話す。

 開催時間は14時~17時(講演と交流会)。参加費は7,000円(食事・飲み物付き)。定員50人。申し込み方法はホームページで確認できる。

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