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湘南ビジコン大賞に医療介護向け離職抑止サービス 審査員に陸上末續さんも

「湘南ビジネスコンテスト」のファイナリスト、今年の受賞者と審査員ら。前列左から3人目が今回大賞を受賞した下平光明さん

「湘南ビジネスコンテスト」のファイナリスト、今年の受賞者と審査員ら。前列左から3人目が今回大賞を受賞した下平光明さん

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 「第25回湘南ビジネスコンテスト」の最終審査が11月7日、藤沢商工会館ミナパーク(藤沢市藤沢)で行われ、「きゃりこん.com」のビジネスプランがビジネス大賞を受賞した。

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 同コンテストは公益財団法人湘南産業振興財団が主催し、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の2市1町で、これから起業する個人や、新事業・新分野開拓を図る中小企業を対象に毎年開いている。

 大賞を受賞したビジネスプラン「医療介護現場の従業員体験(EX)向上プラットフォームtoHANAS(とはなす)」は、医療介護現場の離職抑止を目的とするサービス。独自のコンディション診断と第三者の国家資格キャリアコンサルタントによる自己理解面談の機会を、オンライン面談プラットフォームを通じて提供することで、医療介護従事者の働きやすさをサポートし、経営層へは組織単位の職員満足構造分析をフィードバックするという。

 同社代表の下平光明さんは「評価をしていただいてうれしい。医療介護の業界は非常に保守的な業界なので、湘南ローカルから風穴を開け実績を作っていけたら」と意気込む。

 その他、「AI人材×在宅ワークで育児・介護女性のキャリア支援研修付き『AIでおうちスキマバイト』」「地域情報プラットフォーム『Locomo』を活用した地域活性化」「シームレスバディで障害者の秘めた能力の発掘・開花を実現」「アップサイクルで地域のごみを地域資源に」「港の利活用を促進するボートシェアリングプラットフォーム」など6つのビジネスプランが競った。

 今年は特別審査員に、北京オリンピック男子4×100メートルリレー銀メダリストの末續慎吾さんも加わった。アスリートとしての経験に加え、平塚市内でランコミュニティービジネスを行っているなどの経験から、登壇者にエールを送った。

 審査委員長で、慶応義塾大学総合政策学部教授の飯盛義徳(いさがい・よしのり)さんは「今年の特徴として、社会的な課題に基づいた説得力のあるビジネスが多く、熱意も伝わったので共感できると感じた人も多かったのでは。ここからがスタートなので、これから参加者皆さんのビジネスが展開して花開いていくのを楽しみにしている」と期待を込める。

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