大磯町の明治記念大磯邸園(中郡大磯町西小磯、TEL 0463-61-0101)にある旧大隈重信別邸と、関東大震災による倒壊後に再建された陸奥宗光別邸跡の邸宅内部が11月23日から、一般公開される。
大隈邸・陸奥邸は「明治150年」を記念して2018(平成30)年にも内部が公開された。その後、国土交通省関東地方整備局によって耐震補強工事などが進められていた。13日・14日に町関係者などを対象に事前見学会を行い、整備を担当する国の担当者から、公開後の見学ルートや建物の整備状況などについて説明が行われた。
同町観光協会副会長の森川天喜(あき)さんは「2017(平成29)年の旧吉田茂邸の再建・公開に続き、また一つ大きな観光コンテンツが誕生した。特に大隈邸の主要な部分は、大隈公が住まわれた時の姿をとどめており、極めて貴重な歴史的遺構。ぜひ足を運んで明治時代に思いをはせてほしい」と話す。
今回公開する2つの建物のほか、明治記念大磯邸園内には伊藤博文邸跡(旧李王家別邸)と西園寺公望別邸跡(旧池田成彬邸)もあり、現在も整備が進められている。2025年の全面開園を目指していたが、工事の進捗(しんちょく)状況から延期になる見込みだという。今回の大隈邸・陸奥邸の公開は暫定公開の位置づけとなる。
開園時間は9時~16時30分(最終入園16時)。月曜休園。入園無料。