新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)深海コーナーで9月6日より、世界最大のダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」の展示を開始した。
「ダイオウグソクムシ」は陸上に生息するダンゴムシやワラジムシ、フナムシなどと同じワラジムシ目(等脚類)の生物で、成長すると体長45センチ、体重1.7キログラムになる世界最大のダンゴムシの仲間。大西洋、インド洋の水深170~2,500メートルの深海に生息するが、今回の展示固体は、アメリカ東海岸の水深800メートルの地点で採集された2匹で体長約35センチ、体重は1.3キログラム。肉食性で、死んだ生物の肉や弱って動きが鈍くなった生物を捕らえて食べるほか、海面から落ちてくる有機物なども食べるため、「海の掃除屋としての役目も担っている」(同館)という。
「ダイオウグソクムシ」の展示は同館では初の展示となり、そのほか、日本最大のダンゴムシの仲間「オオグソクムシ」や、メガネのような特徴的な目を持ち吸血性の食性で知られる「メナガグソクムシ」、江の島の陸地(砂浜)にすむ「ハマダンゴムシ」なども併せて展示している。
同館広報チームの高井純一さんは「身近な生物のダンゴムシの仲間にこれほど大きい種類がいることを伝えたかった。百聞は一見にしかず。大きさに感動するか、背筋に悪寒が走るかはお客様次第」と話している。