神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合の銭湯サイト「Kanagawa Ofuroya Information」が、「いい風呂の日」である11月26日にオープンした。制作は、ホームページ・ウェブデザインなどを手掛けるボンド(茅ヶ崎市新栄町)が担当した。
同サイトは、閲覧者がまるで銭湯にいるかのようにマウスの操作によって脱衣所、浴場を行き来し、銭湯未経験者でも銭湯を体感することができるのが特徴。「湘南の銭湯」「横浜の銭湯」「川崎の銭湯」など、エリア検索や現在地検索、キーワード検索も可能となっている。
サイトは同組合の設立50周年に合わせ開設。現在県内に250軒ほどある銭湯が年々減少傾向にあり、地域のつながりが薄れつつある現代において地域のコミュニケーションを活性化させるため、日本の伝統文化としての銭湯を広く周知させることを主な目的としている。今後、「ゆず湯」「菖蒲湯」などの各種イベントや県内の銭湯に関するニュースを集め掲載するなど、旬の情報を発信していく予定。
ボンドの藁品歩さんは「制作に当たった我々が、銭湯になじみが薄かったのが苦労した点。しかしその分、同じように銭湯になじみの薄い世代へのアプローチを試みることができたのでは。このサイトが、銭湯を中心とした地域のコミュニティーの活性化に役立てば」と期待を寄せる。