藤沢・遊行通りに10月10日、築77年の古民家を改装したギャラリー「蔵まえギャラリー」（藤沢市藤沢、TEL0466･25･9909）がオープンする。同施設は、神奈川中小企業センター（横浜市）が毎年募集している「チャレンジショップ」の支援によるもの。

　「チャレンジショップ」とは、商店街に出店を希望する新規創業者を支援するシステム。開業へ向けての経営アドバイスや県の制度融資の申込み資格を受けられるほか、商店街の空き店舗を利用して出店する場合は、店舗改装費と貸借料の一部について助成金が支援される。

　同施設の前身であるA-whto（エワット）は、3年前より作家･アーティストの展覧会開催や画商との交渉などのサポート事業を行なっており、今まで県内のデパートを中心にさまざまなギャラリーで活動を続けてきたが、常設のギャラリーを開設するために代表の佐野晴美さんが、2005年「チャレンジショップ」に申請し、認定を受けていた。10月4日より遊行通り2丁目商店街（藤沢市藤沢）に加わり、地域の人たちとの交流も深めている。

　佐野さんは、「古民家を改築しているので間口が広く、陶器などの搬入に便利。将来的には台所を活用して、作品を家庭で使ってもらえるように料理を提供するなど、生活に根ざしたアートを提案できれば」と話している。（写真＝蔵まえギャラリーの外観）

蔵まえギャラリー