鎌倉・小町にフレンチシェフが作る洋食店-「三世代」「食育」キーワードに

清潔感ある白とアイボリーが基調の店内。天窓からは自然光が降り注ぐ

清潔感ある白とアイボリーが基調の店内。天窓からは自然光が降り注ぐ

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 鎌倉・小町通り裏に7月23日、パリで修業を積んだフレンチシェフが作る洋食とシェフパティシエが作るスイーツを提供するレストラン「L’EGLISE(レグリーズ) 鎌倉」(鎌倉市小町2、TEL 0467-81-5539)がオープンした。

チャペル時代の造りを生かした石畳のエントランス

 フランス語で「教会」を意味する同店は、オーナーシェフの黒木伸太郎さん(33)が鎌倉に出店した2店目のレストラン。レストランでのキッチンアルバイトを機に料理に興味をもった黒木さんは、高校卒業後に料理専門学校に進学。ホテルの厨房勤務、2年にわたるフランスでの料理修業を経て、28歳で御成町にビストロ「Le Point Ouest(ル・ポワン ウエスト)」を出店し軌道に乗せた。

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 開店の経緯について、黒木さんは「ビストロでウエディングパーティーや二次会などにも対応してきたが、9坪・14席と規模が小さく、多人数にも対応できる店を出したいと昨年から準備を進めてきた」と話す。

 店舗は、今年6月に閉館した鶴ヶ岡会館のチャペルを改装したもの。「立地条件、広さ、石造りの階段や庭などエントランス回りも申し分ない物件」で、躯体(くたい)や高い天井はそのままでアイボリーを基調にナチュラルな内装に仕上げた。店舗面積は40坪で、席数は41席。

 同店のコンセプトは「フレンチシェフが作る洋食屋さん」。御成町のビストロではパテやコンフィなどトラディショナルなフランス料理を提供してきたが、黒木さん自身が2児の父親となったこともあり、「生産地のわかる安心・安全な食材で、小さな子どもから年配の方まで三世代がおいしく食べられる料理を作りたい」と、フレンチの枠にとらわれない幅広い洋食メニューを設定した。食材は、鎌倉野菜や相模湾の魚介など地産地消を基本にしながら、黒木さんの出身地である熊本県で農業を営む親類から直送される新鮮野菜を使用する。

 メニューは、ランチは「本日のパスタランチ」(1,050円)、「本日のお魚ランチ」(1,260円)、「本日のハンバーグランチ」(1,365円)、「岩手あべ鶏のとろとろオムライス」(1,470円)など全6種類を用意。アラカルトではサラダ、スープ、パスタ、ピザ、ドリアやパエリアなどのご飯ものなど幅広い洋食メニューをそろえる。ハンバーグ、海老オムレツ、温野菜などをワンプレートにした「お子さまプレート」(1,050円)もあり、キッズチェアも用意する。デザートは、パリ修業時代に出会ったシェフパティシエの千葉進吾さん(33)が手がけ、テークアウトにも対応する。客単価は、昼=1,800円、夜=3,500円。

 黒木さんは「ハンバーグやオムライスなど、家庭でも作れる料理に手を出すことは、ある意味フレンチを作るより勇気がいるが、わが子に食べさせる思いで愛情を込めて作っている。ハンバーグの種の配合バランスや、4日間煮込んだデミグラスソースなど、試行錯誤して仕上げた『フレンチシェフが作る洋食』をぜひ味わってほしい」と話す。「とれたて野菜のおいしさや苦みなど、そのまま食べて子どもがおいしいと思うような料理を提供したい」とも。

 営業時間は11時~22時。水曜定休。