藤沢の古民家アートスペース「蔵まえギャラリー」(藤沢市藤沢、TEL 0466-25-9909)2階・中の間に3月1日、古道具ととんぼ玉をメーンに多彩な手仕事作品を扱う委託型アートセレクトショップ「ゆとりのカタチ」がオープンした。
古道具を扱う店主の大森正人さん(藤沢在住)と、とんぼ玉工房「たまご屋」を主宰する佐藤加奈子さん(茅ヶ崎在住)が開いた同店。使い古しの家具や古道具が好きで自宅にも取り入れるようになった大森さんは、社会福祉法人藤沢育成会の事業所スタッフを17年続けながら、「いつか古道具の店を出したい」との夢を温めてきた。一方、とんぼ玉作家歴8年の佐藤さんは「小さくても、とんぼ玉作品を並べたりワークショップができたりする空間を作りたい」との思いを抱くようになり、共に展示を通じて同ギャラリーのオーナーと親交があったことから今回の出店につながった。
店舗面積は12平方メートル。バッグを飾る木製の建具(2万円)や全面ガラス張りの飾り戸棚(12万円)、ディスプレーに使うちゃぶ台(1万2,000円)など、売り物になっている什器も少なくない。店内には、昔ながらの薬箱(1,500円)や明治時代の一斗枡(5,000円)などの古道具のほか、1960年代以降のフランスのポスター(3,000円)、関東周辺を対象にセレクトした古い絵はがき(300円)や昔の千代紙(800円)、「型絵染め」で知られる工芸家・芹沢銈介のカレンダー(1枚300円)などを並べる。
手仕事作品では、とんぼ玉のストラップ(700円~)やアクセサリー(1,000円~2万円)、革バッグ(1万2,600円~)、革ポーチ(1,575円)、裂き織りのベスト(2万円)、シルバーアクセサリー(8,000円~)などの多彩なアイテムを並べるほか、佐藤さんによるとんぼ玉教室も開講(不定期・予約優先)。コースは体験(1,600円)、全3回(1万円)など4コースを設ける。とんぼ玉教室は保護者が一緒であれば小学生から可能で、「自宅でバーナーが使えない方の相談にも乗る」と佐藤さん。
大森さんは「そばに置くことで心が和んだり、気持ちにゆとりができたりするものばかり集めた。面白いと感じるもの、気に入ったものを見つけに足を運んでいただければ」と話す。
営業時間は10時~17時(3月13日までは11時~)。作品委託はA4サイズのスペース預かりで1カ月2,000円など。店休日・委託に関する詳細は店舗ブログで確認できる。