茅ヶ崎の鉄砲通り沿いに4月22日、ジグザグの外観がユニークな建築事務所兼ギャラリースペース「Zig Zag Gallery」(茅ヶ崎市東海岸北5、TEL 0467-87-8959)が完成した。
主に自然素材を使った住宅を手掛ける「建楽設計」が設計した同ギャラリー。「茅ヶ崎の海と駅の中間に位置し、文化が香る鉄砲通りに、建築を身近に知ってもらうアンテナショップを作りたい」との思いから設計。ギャラリースペースも設け、建築以外にさまざまなアートの展示を行い、芸術文化の向上を目指す。
建坪はわずか8坪で、2階建ての建物の延べ床面積は12坪。1階に8畳の「ギャラリースペース」兼「建築ライブラリー」を、2階に建楽設計オフィスを設けた。「8坪の狭い敷地を上下に有効活用し、建物自体が通りのランドマークとなる構成を心掛けた。木の良さを生かし、屋上も緑化した。街に潤いを与える建物となれば」と建楽設計の廣田さん。
内部には耐震格子や音熱環境を考えた空調を取り入れ、杉床板やしっくい塗りで仕上げた。間取りは、スキップフロアを階段でつなぎ、玄関や化粧室、ギャラリー、給湯室、事務所、屋上などがある。
ギャラリースペースは、陶器や絵画などの展示や教室、建築ライブラリーとして活用する。「オープンパーティー時には、20人ほどがこの空間に集まったが、掘りごたつ型式の座席であることもあり、それほど狭さは感じなかった。街にさまざまな物を発信できる拠点にしたい」と廣田さん。今後は、複数の陶芸家との合同展示を企画していくという。