鎌倉能舞台(鎌倉市長谷3、TEL 0467-22-5557)で9月14日、「県民のための能を知る会」が開催される。主催は、同館を運営する公益財団法人鎌倉能舞台。
1970(昭和45年)に創設された同法人。「能を知る会」は、その翌年から続けられている主催公演で、初めて能を見る人にもわかりやすいように、解説30分、狂言30分、能1時間、質疑応答の構成で開いている。
当日は、午前と午後の2部に分けて開催。午前は「仏原(ほとけのはら)」、午後は「俊寛(しゅんかん)」の演目で、平清盛にちなんだ能を紹介する。国文学研究資料館教授の小林さんが当日の演目と平家物語との関連を解説する。同演目は、今年のNHK大河ドラマ「平清盛」に関連して選んだという。
「この会は『初めての観客』に焦点を当てて解説を加え、短い番組構成で能の普及を目的として行っている。特に鎌倉能舞台は橋掛かり(花道)が短い上に少々小さいので少人数でわかりやすい演目を選曲している『入門版』といえる」と、観世流シテ方能楽師で同法人業務理事の中森さんは話す。
「能というと『難しい』『退屈』と思うかもしれないが、基礎知識を入れて見るだけで面白く見ていただけると思う」と参加を呼び掛ける。
開演は10時と14時。入場料は各回5,500円で、定員は各回155人。詳しくは、ホームページで確認できる。