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二宮の徳富蘇峰記念館で「新島八重からの6通の手紙展」

新島八重からの1通目の手紙

新島八重からの1通目の手紙

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 徳富蘇峰記念館(中郡二宮町、TEL 0463-71-0266)で現在、「新島八重からの6通の手紙展」が開かれている。

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 同館が所蔵する、新島八重(1845-1932)から徳富蘇峰(1863-1957)に宛てた手紙6通を全て展示。その年代は1890(明治23)年から1923(大正12)年までと30年を超える長きにわたり、お礼やお見舞い、相談事など、いずれも八重と蘇峰との親しい交友や深い信頼関係を物語っている。

 新島襄(1843-1890)が亡くなった直後の手紙(明治23年3月5日付け)では、「これからの行く末を案じて泪(なみだ)しています。庭前の梅花が咲いても香り無く、うぐいすの声もあわれに聞こえるほど心痛めております。せめてあと3年くらいは生きて欲しかった」と、男勝りの八重からはうかがい知れない一面を吐露しているという。

 幕末から明治・大正・昭和という動乱の時代を、会津魂を胸に常に前向きに生きた新島八重と、八重の夫・新島襄を「終生の師」と慕った徳富蘇峰との時代を超えた交友、師弟愛を描きたいというのが今回の企画の狙い。

 同館は、蘇峰の秘書を務めた塩崎彦一によって1969(昭和44)年(蘇峰の13回忌)、塩崎邸内に建てられたもので、蘇峰から塩崎に託された書簡や蔵書、原稿、揮毫(きごう)などを展示している。

 同館学芸員の塩崎信彦さんは「大河ドラマ『八重の桜』や歴史に興味のある方には、当館の原資料をぜひご覧いただければ」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~16時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入館料は一般700円ほか。12月8日まで。

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