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鎌倉文学館で企画展「没後60年 堀辰雄 生と死と愛と」-鎌倉で初の展示

第一部「東京に生まれ、軽井沢を愛し、追分に死す」堀の生まれを紹介するコーナー

第一部「東京に生まれ、軽井沢を愛し、追分に死す」堀の生まれを紹介するコーナー

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 鎌倉文学館(鎌倉市長谷1)で現在、「特別展 没後60年 堀辰雄 生と死と愛と」が行われている。

 同展は2部構成。第1部では堀辰雄の48年の人生を、第2部では「風立ちぬ」「菜穂子」など堀が描き上げた作品を紹介。資料は原稿やノート、手紙、著作など約100点を展示している。

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 1938年(昭和13年)、友人たちに結婚を報告するため鎌倉を訪れた堀辰雄。その時に喀血(かっけつ)し、額田保養院で療養した。結婚後の1939年(昭和14年)から1年ほど、鎌倉の小町で新婚生活を送った。「鎌倉にゆかりのある同氏を、長い間紹介したいと思っていたが、資料が多くないこともあり、なかなか実現しなかった。しかし、没後60年にあたる今年、堀辰雄文学記念館、軽井沢高原文庫の協力を得て、鎌倉で初めて堀辰雄の展覧会を開催することができた」と話すのは、同館学芸員榎本雅子さん。

 「1904(明治37)年、日露戦争開戦の年に生まれ、太平洋戦争後の1953(昭和28)年に亡くなった堀は、まさに戦争の時代を生きた。しかし彼はその時代を作品に一切書かなかった。時勢に流されることなく、自分の書きたいと思ったことを書く。堀の生き方を、展覧会を通して感じてもらえれば」とも。

 開館時間は9時~16時30分。休館日11月25日。入館料は一般400円ほか。12月1日まで。

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