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茅ヶ崎市美術館で川上音二郎・貞奴夫妻展-音二郎生誕150年記念

川上音二郎「欧米漫遊記」金尾種次郎編より

川上音二郎「欧米漫遊記」金尾種次郎編より

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 茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1、TEL 0467-88-1177)で現在、「川上音二郎生誕150年記念 世界を歩いた!音貞展」が開かれている。

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 川上音二郎(1864~1911)は博多生まれ。明治時代の俳優、自由党活動家、「オッペケペー節」で一世を風靡(ふうび)した落語家。川上一座を立ち上げ、2度にわたる海外公演の巡業を行う。帰国後の1902(明治35)年、九代目市川團十郎を慕って團十郎の別荘のある茅ヶ崎へ居宅を構えた。川上貞奴(1871~1946)は日本橋生まれ。葭町(かやまち)の芸者となり、政財界の大物たちからひいきにされた。音二郎と結婚後、一座とともに海外公演の巡業へ出掛け、女優として活躍した。

 同展では、書籍「川上音二郎欧米漫遊記」、錦絵(音二郎 書生芝居関連)、貞奴の姿を掲載したパリの雑誌のほか、スクラップ記事を翻訳した資料、関連写真(複写)など30点弱を展示する。

 2011年の展覧会では音二郎没後100年、貞奴生誕140年であることにちなみ記念展を開催。今回は今年音二郎生誕150年という節目にあたることから、茅ヶ崎の萬松園で暮らした夫妻をあらためて取り上げた。海外公演を成功させる夫妻が滞在した地において、さまざまな出来事があったが、ボストンとパリにおける夫妻と川上一座の活動について新たに発見された資料も併せて展示する。

 同館・同展担当の竹上早奈恵さんは「本展を通して、明治の時代に生き、歩いた夫妻の前人未到の業績に共感していただければ」と話す。

 開館時間は10時~18時。16日・17日、22日、24日休館。入館無料。9月28日まで。

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