藤沢の湘南西脇画廊(藤沢市鵠沼松が岡4、TEL 0466-22-5792)で、2月7日から「草間 彌生&ザオ・ウーキー版画展」が開かれる。
抽象画というカテゴリーで、共に自由な表現を発揮しているといわれる二人展。会場には、草間さんの「黄色いかぼちゃ」や「蝶」のほか白地のキャンバス地に裏表図柄の違うモチーフをプリントした「ハンドバッグ」など。ザオ・ウーキーさんは、1976年作品の「zwk-3」や「諸手(もろて)を挙(あ)げた男のいる風景」など約25点が並ぶ。
草間さんは、1929(昭和4)年長野県松本生まれ。水玉や網目模様などを取り入れた独創的な作品で世界的に知られる前衛作家。年齢を感じさせない創作意欲で、三宅一生やルイ・ヴィトンとのコラボなど美術以外でも活躍している。
ザオ・ウーキーさんは、1921年中国北京生まれ、2013年没。中国水墨画をベースに、東洋と西洋の美意識を融合した抽象画作品を多く手掛け、濃い色の下地に淡い色を重ね刻みこむような線画が特徴。
同画廊店主の西脇智賀子さんは「現代における最高に人気がある画家たちの、異次元の世界を堪能していただきたく開催する。どちらの作家も『高松宮殿下記念世界文化賞』を受賞した画家。力強さと生命力あふれる作品にパワーを感じてもらいたい」と話す。
開催時間は10時~17時。木曜定休。3月29日まで。