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鎌倉文学館で源氏物語展 読者視点で読み解く1000年の歴史

館内の様子。 夏目漱石の作文や、与謝野晶子の草稿「梗概源氏物語」などが展示されている

館内の様子。 夏目漱石の作文や、与謝野晶子の草稿「梗概源氏物語」などが展示されている

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 鎌倉文学館(鎌倉市長谷1)で現在、「特別展 スーパーストーリー源氏物語」が開かれている。

 鎌倉で編まれた源氏物語の河内本の成立から今年で760年となるのを記念して企画された。「源氏物語はどのように読まれたか」をテーマに、同書の魅力を約80点の写本、版本、原稿などの資料で紹介する。

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 同展では与謝野晶子をはじめとする谷崎潤一郎、川端康成、円地文子、尾崎左永子ら近現代作家の現代語訳の紹介だけでなく、物語の成立から現代までの1000年にわたる歴史をたどるとともに、時代ごとに源氏物語がどう享受されてきたのかにスポットライトを当てる。平安時代の読者の少女や江戸時代のパロディー小説「偽紫田舎源氏」も紹介する。

 河内本とは鎌倉で1255年(建長7年)ごろ完成した源氏物語。同館によると、書き写されることによって広まっていった源氏物語は、次第に文章の乱れや内容の異同が現れていたが、開幕以来、京から多くの歌学者が移った鎌倉で源光行・親行親子が中心となって源氏物語を研究し、河内本を完成させた。幕府の権威もあり、室町時代ごろまで源氏物語の主流を占めたという。

 作家の中沢けいさんが同展のために書き下ろしたショートストーリーも紹介する。源氏物語の登場人物の一人、源典侍のめいが光源氏や女君たちについて語る物語で、壮大な源氏物語の世界観を教科書的ではなく、多くの人に読んでもらいたいと企画した。

 期間中は関連イベントとして、6月26日に「鎌倉と源氏物語」、7月1日に「鎌倉文士あれこれ」などが行われる。(要事前申し込み。抽選)

 同館学芸員の山田雅子さんは「1000年前から変わらない人間の喜び、悲しみ、そして愛が描かれている源氏物語。各時代の人々の目を通して、そのエネルギーを感じ取っていただければ」と話す。

 開館時間は9時~1時。6月15日休館。入場料は一般400円ほか。7月5日まで。

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