江ノ島電鉄は8月29日夜、「妖怪電車」と名付けた納涼イベント車両を上下1本ずつ運行する。
特別なヘッドマークを付けた4両編成のうち、車内イベントを行うのは貸し切りとする2両。車内灯を消し、チューブライトやちょうちんで薄暗い雰囲気を演出する。スタッフが妖怪に扮(ふん)しているため乗車するだけでも楽しめるようにするが、同社では乗客に妖怪コスプレでの参加も呼び掛けている。コスプレをした乗客には記念品を用意する。前回運行時には凝ったコスプレの乗客の姿もあり、各駅の乗降客が驚いて覗き込んだりカメラを向けたりしたという。
車内の中づりや窓上の広告スペースには、漫画「鎌倉ものがたり」に登場する妖怪のイラストや東京工芸大学まんが学科の学生による妖怪イラストを掲示。FMレディオ湘南のパーソナリティーが怪談話も披露し、納涼ムードを高める。
乗車券のほか、当日配布される整理券がなければ乗車はできない。イベントが行われる2両は途中駅でのドアの開閉を行わないが、残り2両は通常通り各駅で一般客が乗降する。発車時刻は、鎌倉駅19時36分発と藤沢駅20時12分発。藤沢駅到着時に乗客の入れ替えを行い折り返す。
同社観光企画部の増田美房さんは「2013年に運行を始めた妖怪電車も、妖怪が乗車しての本格的な車内イベントは今年で2回目。普通に参加するも良し、妖怪のコスプレをして乗車するも良し、夏休み最後の週末を妖怪たちと一緒に楽しんでほしい。まだまだ暑い日が続くので、妖怪電車に乗れば『ゾクッ』とするかも」と話す。
整理券は上り下り各80枚を用意。鎌倉駅は16時より、藤沢駅は17時より配布。