民間宇宙飛行士を目指す山崎大地さんによる「宇宙講演会」が10月12日、鎌倉生涯学習センターホール(鎌倉市小町1)で開かれる。主催は国際宇宙サービス。
同イベントは国連世界宇宙週間に合わせて、まもなく到来するといわれる宇宙時代や最新の宇宙に関する情報を分かりやすく伝えることを目的に企画された。
講演するのは、鎌倉出身の元国際宇宙ステーション管制官で、「宇宙主夫日記」「宇宙家族ヤマザキ」の著者でもある山崎大地さん。現在は民間宇宙ビジネスの創出や講演活動、無重力体験ツアーの企画運営などを行う傍ら、民間宇宙船への搭乗準備を進めている。9月末からオランダに渡り宇宙飛行士の訓練を受け、10月4日に帰国したばかり。
当日は、すでに海外では宇宙開発や宇宙飛行士育成が国家ではなく民間によって行われていること、誰もが宇宙に行く時代がすぐそこまで来ていることなど、日本ではまだ知られていない宇宙時代の現実について詳しく伝えるという。先日の訓練の様子やエピソードなども披露する予定。
宇宙週間中、山崎さんは自らが監修した絵本「ロケット王子」の「こども宇宙オペラ」(南麻布セントレホール)や「トークセッション」(かまくら駅前蔵書室)、「原画展」(TSUU)に参加するほか、「ASTRAXスペースパーティ」(佐島北原邸)や「民間宇宙シンポジウム」(鎌倉生涯学習センター会議室)を主催する。
山崎さんは「実は子どもよりも、固定概念に縛られている大人の方が宇宙時代についていくのが大変。今回はこれまでの宇宙開発や宇宙飛行士のイメージを全部忘れて聴いていただきたい。聴いた方は、きっと50年ぐらい一気に先に進むことができるはず。今や宇宙は夢でも冒険でもなく、インフラであり、ツール。すでに使い始めている人たちがたくさんおり、誰でも使うことができる。一緒にワクワクしながら無限の宇宙に飛び出しましょう」と来場を呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。入場料2,000円(小学生以下無料)。