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辻堂に「藤沢市アートスペース」 若手アーティストの活動支援

開館記念特別展覧会に参加するアーティスト。左から第1期展示作家の麻生知子さん、米山幸助さん、松浦歩さん、漆原夏樹さん、第2期に向けてレジデンスルームで制作中の新澤悟郎さん、江川純太さん

開館記念特別展覧会に参加するアーティスト。左から第1期展示作家の麻生知子さん、米山幸助さん、松浦歩さん、漆原夏樹さん、第2期に向けてレジデンスルームで制作中の新澤悟郎さん、江川純太さん

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 JR辻堂駅北口の商業施設「ココテラス湘南」(藤沢市辻堂神台2)6階に10月3日、若手作家の支援を目的としたアート拠点「藤沢市アートスペース(愛称:FAS、エファース)」がオープンした。

FASオープニング展第2期の展示作品を制作する柵瀨茉莉子さん

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 主に市民のサークル活動の発表の場として利用されている市民ギャラリーを除くと、藤沢市初の公立アート施設となる同館。約550平方メートルのオフィスフロアを改装し、つなげて使うこともできる展示ルーム2室と展示作家が制作に使用するレジデンスルーム、アートに関する講座などを行うワークショップルームを設ける。

 オープニングを飾る特別展覧会では、「From now on!!藤沢発、アートのこれから」と題し、藤沢にゆかりのある若手アーティストら計9人を紹介。テーマごとに3つの会期に分け、第1期「Visualize-それぞれの心象風景」では、4人のアーティストがそれぞれの視点で藤沢のイメージを可視化する。

 参加アーティストは、油絵や陶芸などさまざまな形で「私にとっての藤沢カルタ」の題材を表現した麻生知子さん、日本画で家族の変化や生活の場所としての藤沢を描いた
漆原夏樹さん、中判カメラで江ノ島の躍動感あふれる波などを撮影した松浦歩さん、藤沢の土も使いながら藤沢の地形を怪獣に見立てて描いた米山幸助さん。

 同館学芸員の齋藤武郎さんは「国内の若手アーティストは、公立の美術館で表現できるチャンスがなかなかない。文化都市としてのイメージがあまりない藤沢の名前を全国に広めるためにも、第1期はアーティストに藤沢のイメージを形にしてもらおうと考えた」と話している。

 開館時間は10時~19時(入場は閉館30分前まで)。会期は第1期=10月3日~11月3日、第2期=11月7日~12月6日、第3期=12月12日~2016年1月17日。入場無料。

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